2025.10.04

今日のすぎのこ

行事・イベント

「すぎりんぴっく」を開催しました!!

きのうは、それまで回復傾向にあった天気予報が一転して悩ましい内容に変わり、「うーむ、どうしたものか……」と、思案に暮れた一日となりました。「晴れでも雨でも同日開催」は、今年度はじめての試みでしたので、「お天気がどちらの転ぶかわからない」というのは、もっとも恐れていたパターンだったんです。結局のところ、そのもっとも恐れていたパターンとなり、グラウンドと体育館の両方の準備を済ませてきょうにのぞみました。

もう、ここまで準備をしたら「どんとこい!!」です。何しろ、杉之子には、きのうご紹介した雨雲を寄せ付けない「てるてる部隊」が配備されています。すると、どうでしょう。見事に「すぎりんぴっく」開催中は雨が降らず、雨は「すぎりんぴっく」終了後、片づけを終えると同時に降って来たではありませんか。これを「杉之子パワー」といわずして、何と表現したらよいのでしょう。「てるてる部隊」の皆さまには、感謝してもしきれないくらいです。

ただひとつ、残念なことが……。それは、雨に備えてプログラムを早めたため、未就園児の「親子でかけっこ」を中止にしたんです。皆さん、楽しみにされていたことと思います。本当に申し訳ありませんでした。どうか、ご容赦ください。

では、きょうの「すぎりんぴっく」のもようをご紹介してまいりましょう。「すぎりんぴっく」は、年長組→年少組(満3歳含む)→年中組の順でおこなわれましたが、ここではお子さまの学年ごとの育ちをご覧いただくために、年少さんから学年順にご紹介したいと思います。どうか、ご了承ください。


というわけで、最初にご紹介させていただきますのは、年少組の皆さんです。「開会式」で歌う「すぎりんぴっくのうた」では、最後の「エイエイオー!!」で、ものすごい勢いを感じさせてくれました。何かが起こりそうな予感さえ漂ってきます。

「いちご組」さんにとりまして、「すぎりんぴっく」は初の「大舞台」といってもいいでしょう。何しろ、まわりはたくさんの大人だらけ。しかも、知らない人ばかりです。戸惑わないほうが不思議なくらいですが、皆さん案外、落ち着いていたのでちょっとびっくりでした。「アンパンマン体操」でも、練習を重ねてきただけあって堂々とした演技を披露。「大物」の予感を感じさせてくれます。

「開会式」終了後は、最初の競技「鈴割」がはじまりました。みんなで玉をあてるわけですが、きょうもまた、なかなか割れてくれません。しっかりと「タメ」を効かせたところで、「パカーン!!」と真っ二つに割れ、中からでてきたのは、「がんばれすぎのこ」と書かれたきれいなお飾りでした。

続いての競技は、かけっこ「みんなでよーいどん!!」。こちらも練習を重ねてきただけあって、お子さまたちは軽快な走りをみせてくれました。

もちろん、先輩たちに混じって「いちご組」さんも参加です。

先輩たちは、「いちご組」さんの参加を意識しているのかいないのか、そのあたりの心境は不明ですが、いい走りっぷり。

さらに、このような笑顔が加われば、年少さんらしさ満点ですね。みんなががんばった「かけっこ」でした。

年少組の最後のプログラムは、親子競技「うちの子みーつけた」です。この競技は、お子さまたちがグラウンドで「ダンゴムシ」になり、おうちの方がお子さまを探し出すという内容です。

お子さまをみつけたあとは、参加された皆さんが最高の愛情表現でお子さまを迎えてあげていました。たくさんの「愛」を感じる年少さんらしいとてもほのぼのとした競技に、会場全体が「幸福感」で満たされつつ、年少さんの「すぎりんぴっく」は幕を閉じました。

そして、こちらは年中組の皆さん。開会式の「エイエイオー!!」は、年少さんのそれに比べると、やはりちからづよさを感じます。

「すぎりんぴっくのうた」では、声を出してしっかり歌えていて、お兄さんお姉さんらしさを感じました。

「アンパンマン体操」も、このとおり。からだの動きに「キレ」があって、カッコよさが漂います。

「開会式」のあとにはじまった最初の競技は、かけっこ「はしれ、すぎっこ!!」です。年中さんになりますと、トラックを半周します。コーナーを曲がるところが、直線で走る年少さんとは異なるところ。

スピードを保ちつつ、からだを傾けてバランスをとり、コーナーを走り抜ける……。年中さんになると、こういうことができるようになってくるんですね。

次の競技は、「ふわふわくらげ大決戦」。こちらも、練習の段階から何度もご紹介してきましたね。丸い形のまわりにはマジックテープが巻いてあって、そこにお友だちから取った「しっぽ」をくっつけて「くらげ」を作り上げていく競技です。要は、「くらげの足」が多いクラスが勝ちとなるわけです。きょうの勝者は、手前の「たんぽぽ組」さんでした。おめでとう。

年中さんの最後は、親子競技「おやこ de たまいれ」です。これは、単なる玉入れではなく、お子さまが保護者の方に玉を渡して、保護者の方が玉を入れるという内容。まさしく、「おやこ de たまいれ」ですね。

おうちの方とちからをあわせて「玉入れ」をしたあとは、ちょっとした「触れ合いタイム」がありました。

抱きしめてあげたり、「高い高い」をしてあげたり……。

表現方法はさまざまですが、「愛」があふれるエンディングとなりました。

さあ、ではここで年長組の皆さんに登場していただきましょう。年長さんは、開会式の前に「パラバルーン」のデモンストレーションからはじまります。このデモンストレーションの際は、入場の音楽が流れません。お子さまたちは、厳かな雰囲気の中で入場してきます。

各クラスが配置に着いたところで、ここではじめて音楽が流れます。

音楽をバックにみせてくれた「パラバルーン」の演技。きょうは、風がないこともありましたが、いままでで最高の演技となりました。三角の「テント」も丸い「風船」も、みごとな出来ばえ。中には、涙を流しながら見ているスタッフもいましたし、jimjimも言葉にならないくらい感動しました。

このあと「親子競技」、「組体操」と続くわけですが、子どもたちって、ある意味「ズルい」んです。

だって、本番のときになってはじめて「本気」をみせるのですから。

それは、スタッフもわかっていることなのではありますが、練習の段階では「このままで、ほんとうに大丈夫だろうか」という心配が、心に張り付いて離れないのが本音でしょう。

「組体操」の練習では、毎回100点は出ませんでした。良くても85点。その「15点の差」は何かといえば、演技中の「おしゃべり」だったりするわけです。「パラバルーン」でも、そうです。

でも、きょうの本番をご覧いただければわかりますように演技中、競技中には、いっさい「おしゃべり」は聞こえてきませんし、「おしゃべり」をしている姿さえみられませんでした。これが、「本気」の年長さんなんです。

「組体操」の演技も、過去最高の出来ばえといっていいでしょう。難しい「すぎのこシャトル」も完璧でした。

その「本気度合い」がMAXに上り詰めるのが、最後の「クラス対抗リレー」でしょう。みんながちからをあわせて「本気」で走ります。表情は穏やかでも、心は燃えているはずです。

その「本気」をつなぐのが、このバトン。ひとりひとりが、次の走者へと丁寧につないでいきます。それは、「心のリレー」といってもいいでしょう。

競い合い、磨きあう……。勝ちたい、負けたくない。

誰もが「一番」になりたいけれど、「一番」はひとつだけ。だから「一番」なんです。

では、2番と3番には意味がないのでしょうか。そうではありません。それを、きょうのリレーではっきり示してくれた子たちがいました。

最後のコーナーで先頭を競いながら転倒してしまったアンカーがいました。でも、すぐに立ち上がって、最後まで全力で走り切りました。結果は、2着。この2着を、誰が責めることができますか。立派な2着です。

男子のリレーでは、最後尾になったアンカーが涙を流しながら悔しそうな表情を浮かべて走っていました。この3着を、誰が責められますか。立派な3着です。

勝って「一番」になることだけが「勝ち」ではないことを、この子たちは教えてくれました。たくさんの感動をありがとう。心からお礼を伝えたくなる年長組の「クラス対抗リレー」でした。

以上、きょうの「すぎりんぴっく」を学年順にご紹介させていただきました。当初はお天気が心配されましたが、終わってみれば曇り空で涼しく、風も弱いという絶好のコンディションでの開催となりました。これで雨が降ったらできなかったわけですから、まさに「紙一重」でした。保護者の皆さまには、きょうの開催はどうなるのかと、いろいろとご心配をおかけしたことと思いますし、行き届かないところもあったかと思います。その点につきましては、反省材料とさせていただきますので、「よろこびの声」にお書きいただければと存じます。

それにしても、感動の多い「すぎりんぴっく」でした。何だか、忘れかけていたものを、子どもたちに教えてもらったような気さえします。きょうは、たっぷりとお子さまたちを褒めてあげてください。そして、余韻も楽しんでいただけたらと思います。

保護者の皆さま、本日は「すぎりんぴっく」の開催にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。また、近隣の皆さまや練習のために戸部公園や戸部グラウンドを融通してくださった皆さまにも、この場を借りて心より厚くお礼を申し上げます。

では、また火曜日にお会いしましょう。

良い休日をお過ごしください。

お疲れさまでした。

by jimjim

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