2025.11.06

今日のすぎのこ

行事・イベント

音と歌の魔術師、「ひのきや」ライブ!!

「すぎりんぴっく」のときもそうでしたが、今年度は野外のイベントのときに「うーむ……」とうなりたくなるような微妙な天気になることが多く、きょうも朝から「雨雲レーダー」&「降水予報」とにらめっこでした。

なぜなら……。

きょうは、音と歌の魔術師「ひのきや」のライブが開催されるからなんです。雨ならホールで開催すればいいだけなのですが、やっぱり園庭で開催したいじゃないですか。お子さまたち、「野外ライブ」なんてなかなか体験できないですから。当初の予報では、10時頃に「通り雨」が降りそうな感じでしたが、「ひのきや」さんがステージのセッティングをはじめる頃には予報が変わり、なんとか「野外ライブ」ができそうな方向へ……。ギリギリで何とかなるところは、さすが世界を旅してきた「ひのきや」さんといったところですが、主催者としてはスリリングな展開にけっこうシビレたのでありました。

では、さっそく「ひのきや」さんのステージをご紹介してまいりましょう。

「ひのきや」さんは、5人編成のバンドです。ギター、ベース、太鼓に笛やパーカッションが加わって、ビートが効いた音楽からゆったりとした民族音楽まで幅広い音の世界を表現してくれます。

本拠地は北海道の函館ですから、作品の中にも北海道の大地やオホーツクの海をテーマにした曲があり、目を閉じて演奏に耳を傾ければ、瞼の裏に北海道の大自然が思い浮かぶ、そんな伸びやかで心地よい音色を届けてくれます。

きょうも、その「ひのきやサウンド」を余すところなく杉之子の子どもたちにシャワーのように降り注いでくれました。オープニングこそスロースタート気味で、お子さまたちも座って演奏を見守っていましたが、ギターのワタナベさんが、「立ってもいいぞ、歩いてもいいぞ、からだを動かしていいから、思いっきり楽しもう!!」というと、年長さんを皮切りに全学年が立ち上がって「ひのきや」サウンドに身を委ねはじめました。

こうして、ステージはあっという間に「ひのきや」さんペースで進みはじめ、お子さまたちは「いちご組」さんまでもがそのペースに巻き込まれていきます。

このあたりのステージングは、さすがというほかは有りません。何しろ、先ほど申し上げましたように「ひのきや」さんは、世界中でコンサートをしてきた「トラベリング・バンド(旅をするバンド)」なのですから。

きょうの朝、ステージのセッティングを進める「ひのきや」さんたちとした雑談の中で、こんなお話がありました。

「10月に急遽、韓国のコンサートに呼ばれて、30分1本勝負だったんだけど行ってきました。でも、太鼓はひとつだけしか持っていけず、あとは現地でドラムセットを借りて何とか演奏しました」とのこと。

「自分たちの楽器で演奏できないのなら、キャンセル」というミュージシャンもいるとは思いますが、そのような「こだわり」がないのが「ひのきや」さんの凄いところなんです。

だって、以前に某国から某国へと移動した際には、メンバーは移動できたのですが楽器が届かないという事態が発生。会場は、すでに満員のお客さんで埋まっています。

さあ、どうしましょう?

それでも、やりました。楽器がなくても、「からだ」あるさ。手拍子、足拍子に歌を入れて音楽として成立させてしまうのが「ひのきや」さん。大入りの会場は大いに盛り上がった、いや「盛り上げた」といったほうが良いのかもしれませんね。

そんな経験をしていますから、どこでも、どんな状況でもお客さんがいれば楽しませることができるのでしょう。まさに、音と歌の魔術師たるゆえんです。

その「ひのきや」さんには、もうひとつ大きな「隠し玉」があります。それが、こちら。毎年、恒例となっている「獅子舞」です。ご希望のお子さまには、ご利益があるように頭をパックンチョ。苦手なお子さまは、先生のところに退却です。

「いちご組」さんには、「緊急避難指示」が発令されたもようでした。

こうして音楽あり、獅子舞ありと多彩なメニューで子どもたちを楽しませてくれた「ひのきや」さんのステージング。ここからは、アンコールで演奏してくれた「うたげうた」のときのお子さまたちのようすをご紹介しつつ、きょうの「ひのきや」さんについて、もう少し詳細にお伝えしましょう。

まず、この「うたげうた」がいいんです。みんなで輪になったり、手をつないだり、肩を組んだり……。

みんなが「ひとつ」になれる曲なんです。子どもたちも、曲にあわせてお友だちとの「輪」といいますか「和」といいますか、お互いの「あたたかさ」や「ぬくもり」を感じあっているようでした。

これが「ひのきや」さんの音楽の良いところなんですよね。テンポの速い曲があったり、ゆったりした曲があったり……、

からだを動かす曲があったり、寝転んで聴く曲があったり……、

歩き回る曲があったり、その場で駆け足する曲があったり……、

聴かせて、ノセて、楽しませて、心に響かせる……。

野球で表現したら緩急を織り交ぜて投げる、いわゆる「チェンジアップ」が効いたステージなんです。

だから、曲も耳に残るのかもしれません。1年後にまた「ひのきや」さんの音楽を聴いたとき、「あっ、この曲知ってる、去年も聴いた!!」という子どもたちが必ずいるんです。それだけ、「ひのきや」さんのライブは印象深いということなのでしょう。

今年もノッテ、ノッテ、ノリまくりました。

「ひのきや」の皆さん、素晴らしい音楽を届けてくださり、ありがとうございました。

1年後に、またお会いしましょう!!

最後に、きょうの「セットリスト」をご紹介して終わりにします。

1.ヒュー・オドネル、2.青春 oh yeah☆、3.ピエロ、4.ツァディク・カタマール、5.クシコスポスト/天国と地獄メドレー、6.獅子舞、7.オホーツク、8.ゴムまりの唄、9.こいのぼり、アンコール=うたげうた

by jimjim ※明日は、夕方から外出があるため、このコーナーはお休みとさせていただきます。申し訳ありませんが、ご了承ください。また、来週お会いしましょう。

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