園のご紹介

理事長よりごあいさつ

11年前のユニセフの2001年世界子ども白書のメッセージに、子育てについて「子どもの人生のもっとも早い時期、出生から三歳になるまで起こることが、その後の子どもの生活や青年期の生活に影響を与える」と綴られています。日本ではあまり知られていないことですが、ユニセフは三歳までの教育の重要性をしっかり認識していたことが伺えます。

その一方で、日本には「三つ子の魂百まで」という三歳児神話というものがあります。それは、子育てにとって三歳までが重要で、三歳までは家庭で母親の手で育てないと、子どものその後の成長に悪影響を及ぼすというものです。

70年代から80年代にかけて、校内暴力や不登校が大きな社会問題となりましたが、この問題の大きな要因として、日本の伝統的な育児である、「おんぶ、抱っこ、添い寝、おっぱい」を西洋式育児に切り替えたことが原因であるとの報告がなされています。

かつて、昔の日本人は「しっかり抱いて、下に降ろして、歩かせる」と表現し、愛着による基本的信頼関係から、自律性、そして自発性という経路を経て子どもが育つことを経験則から知っていました。「可愛くば、五つ教えて三つほめ、二つ叱ってよき人にせよ」という昔の日本人の言葉もあります。愛情はしっかり注いで親子関係を揺るぎないものにしたうえで、躾は躾としてきちんとやっていくこと、それが本当の愛情だと説いています。

愛情形成の基本は、家庭です。古来日本では家庭教育のベースに愛着形勢があり、親子間の基本的信頼関係が構築されてきました。そして、この基本的信頼関係が育まれる中で、子どもの対人関係能力や自己制御能力が培われます。子育て教育の主役も、家庭です。幼稚園は、子育て教育の脇役の存在でしかあり得ないのです。

この家庭教育を基本に、私たち杉之子幼稚園の役割は、幼児期という早い段階で「活力」「礼節」「勤勉性」「正義感」「謙虚さ」「親切さ」「思いやり」という人間形成の根幹の部分を、幼稚園の友だち同士の触れ合いの中で育んでいくことです。

それが将来、祖国日本を愛し、日本人であることを心から誇りに思い、平和を愛する、世界から尊敬される日本人の輩出に繋がると考えます。このことが、名脇役たる私たち杉之子幼稚園の果たすミッションであると信じています。

理事長 池田 俊一

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