2022.08.04
「すぎのこまつり」の写真VOL.3
きょうは、久しぶりの雨の一日でした。猛暑も一休みとなり、汗まみれになることもなく、ここ数日の中では比較的快適に過ごせたように思います。でも、大雨による被害が出ている東北地方や北陸地方の方々のことを考えますと、「快適」という言葉を使うのは、あまりにも軽はずみかもしれません。被災地の皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
きょうの杉之子幼稚園は、バディースポーツクラブによる課外教室が2クラス開催されました。午前中は、「新体操」のレッスンがあり、午後には「チア・リーディング」のレッスンがありました。
雨の一日でしたので、預かり保育のお子さまたちは、お部屋での活動が主体でしたが、雨が止んだ午後3時頃、1時間あまり外に出て園庭あそびを楽しみました。「きょうのすぎのこ」は、おおまかにはそのような感じです。
といって、ここでお話しが終わってはつまらないので、きょうは「すぎのこまつり」のお写真の第3弾をご覧いただきながら、少しだけ「大雨」のお話しをしようかと思います。
雨は、簡単に言いますと空気中の水蒸気が「凝結」して雨粒になり、それが落ちてきたものです。このことは、皆さまもご存知のことと思います。では、どうやって「凝結」することができるのでしょう。偶然に雨の粒同士がくっついて雨の大きさになることもあるのですが、もっとも簡単なのが「核」になる物にくっついて成長する方法です。
この「核」になるものを「凝結核」といって、それには海水が蒸発してできた塩分粒子や細かな砂粒、ほこり、煙の粒子などさまざまなものがあります。
ふつう、水は0℃で氷になりますが、非常にクリーンな空気のもとでは、水蒸気は0℃以下でも氷にならず、水蒸気のままでいることがあります。これを「過冷却水滴」といいます。
この「過冷却水滴」が先ほどの「凝結核」に遭遇すると、そのまわりに一気にくっついて氷の粒をつくります。この氷の粒が成長して重くなり、空気中で落下をしながら溶けると「雨」になるわけです。この「氷の粒」に由来する雨は、「冷たい雨」と呼ばれています。
一方で「あたたかな雨」というのもあり、これは氷の粒ではなく、雨粒同士がくっついて「雨」になるもので、代表的なものに南国の「スコール」があります。
空気は、気温が高いほどたくさんの水蒸気を含むことができます。この水蒸気を含んだあたたかな空気が上昇して冷やされていくと、余分な空気は水滴となり、お互いにくっついて「雨」になります。
つまり、「雨」が降るには「湿った空気」と、それを持ちあげる「上昇流」が必要になります。
「上昇流」の発生には、いくつかの原因がありますが、いま東北地方や北陸地方に大雨をもたらしている上昇流の原因は、「前線」です。
前線は、あたたかな空気と冷たい空気がぶつかり合ったところで、あたたかな空気は地面には潜れませんので、冷たい空気の上をのぼりながら上昇流となります。
先ほど申し上げましたように、空気は気温が高いほどたくさんの水蒸気を含むことができますので、「真夏のあたたかく湿った空気」と「強い上昇流」がありますと、大雨になる危険性はとても高くなります。
これらをまとめますと、気象予報で使われているスーパーコンピューターは、さまざまな観測値から「湿った空気の流れ込み具合」と「上昇流の強さ」を計算して、「大雨」の可能性をはじき出している、ということになります。かなり大雑把に書きましたので、誤解を招く部分もありますが、どうかご容赦ください。
ちなみに、夏の晴れた日に山間部で雷雨が起こるのは、山の斜面が熱せられてあたたまり、そこに上昇流が発生するからです。
きょうは、「雨」のことを書きました。これは、地球の営みのごく一部でしかありません。地球は、生きています。その地球のうえで、私たちは生活しています。いわば、地球は「我が家」と同じです。
この子たちの未来のために大切しなければいけませんね。
明日は、一日をとおして外出となりますので、このコーナーは「お休み」させていただきます。ごめんなさい。来週の月曜日も、研修のため外出となりますので、お休みです。
次にお会いできるのは、9日の火曜日になると思います。
では、一足はやいですが、良い週末をお過ごしください。
By jimjim