2018.08.02

今日のすぎのこ

「サイエンス・ママ・カフェ」を開催しました。

きょうは、杉之子の夏のイベントとしてすっかり定着した「サイエンス・ママ・カフェ」を開催しました。このイベントを開くのは、今年で7回目になります。イベントの進行をつとめてくださるのは、気象予報士の資格を持つお母さんたちが集まった「サニー・エンジェルス」のメンバーの皆さんです。 きょうの「サイエンス・ママ・カフェ」のためにメンバーの皆さんが用意してくださったメニューは、おおきくわけて4つ。ひとつは、「雪をつくろう!!」、ふたつめは「お天気クイズ」、三つ目はワークショップ形式の簡単な「気象実験」、そして四つ目が「防災について」です。

まず最初は、「雪をつくろう!!」。これは、ペットボトルの中に水を入れ、テグスを垂らし、ドライアイスで冷やすというものです。雪ができる原理の説明は、ここでは割愛させていただきますが、なにしろ毎日、暑い日が続いていますので、「雪をつくる」というだけで、なんとなく「涼しい」感じがしてきます。 いま、この子たちは水の入ったペットボトルをちからいっぱい振っているところ。このペットボトルをドライアイスの入った器に置いて、冷やしていくわけです。さあ、はたしてお目当ての「雪」はできるのでしょうか。

ペットボトルを冷やして「雪」をつくっている間は、ふたつ目のメニューである「お天気クイズ」に挑戦です。「空から降ってくる雨の形は?」「雨の落ちる速さは?」など、お天気に関するいろいろな問題が3択形式で出題されます。

2番?、いや3番??? ご家族のなかで意見が分かれることも。意外とお子さまが正解したりして……。

「お天気クイズ」で楽しんだ後は、三つ目のメニュー。ワークショップ形式の「簡単お天気実験教室」です。 ひとつめの実験は、こちら。「うちわ」であおいで、風速を計測する実験です。手前のスタッフが手にしているのが風速計。かたつむりの目みたいなものには羽がついていて、これを「うちわ」であおぐと羽が回り、風速に変換されます。一生懸命にあおいでいるこの男の子の結果は、約3m/sでした。これ、大人ががんばっても、案外、結果の値はお子さまとそれほど変わらないのが泣き所。いいところをみせようと思っても、思ったような結果にならないので注意が必要です。

こちらは、ペットボトルを使って「雲をつくる」実験。黄色のシャツの男の子が手にしているペットボトルをみてください。白くくもっているでしょう。「雲」ができた証拠です。うまくいきましたね。実験成功です。

こちらは、「減圧実験」。スタッフが手にしているのは、タネも仕掛けもない普通の「缶コーヒー」です。まず、この缶の底にキリで小さな穴をあけます。穴をあけたのに、コーヒーは漏れてきません。これは、おわかりですよね。缶のまわりの空気がコーヒーを押しているからです。 でも、これを「減圧容器」に入れて、中の空気を抜いていくと……。 缶のまわりの空気が減ったので、中からコーヒーが出てきました。 でも、再び空気を入れると……。 あらら。コーヒーが缶の中に戻っていくではありませんか。そのようすが、なんだかコーヒーが「おうちに帰っていく」ようにみえて、とてもユーモラスでした。

そして、これが今回の実験の目玉である「竜巻をつくろう!!」です。この実験は、今回が初登場なんです。 原理は簡単で、ドライアイスの煙を吸い上げるだけなのですが、きれいに渦を巻いて煙が上がってくる様は、まさに「竜巻」。写真で容器の中に写っている白い煙の「柱」みたいなのが、それです。思わず、「おお!!」と声が出てしまうくらい、きれいな渦ができていました。 どの実験も楽しく、スタッフの皆さんが子どもたちを楽しませてくれました。

最後に、サニーエンジェルスの皆さんから防災についてのお話があり、すべてのメニューを終えたところで、いよいよドライアイスで冷やしたペットボトルの「雪」をチェック。 今回は皆さん成功で、ペットボトルの中のテグスにきれいな「雪の結晶」がくっついていました。おめでとう!! 酷暑がつづく真夏に「雪」をみることができて、ちょっとだけ「しあわせ」を感じることができました。

きょう、「サイエンス・ママ・カフェ」を開いてくださった「サニーエンジェルス」のスタッフの皆さま。 皆さん、「理科離れ」が進む中で、こうした「実験教室」を通して自然科学への関心を高めようと啓蒙活動を続けていらっしゃいます。 ご興味のある方は、「サニーエンジェルス」のホームページをご覧になってください。 「サニーエンジェルス:」の皆さま、そして日本気象予報士会の皆さま、本日は誠にありがとうございました。この場を借りて心より厚くお礼を申し上げます。 by jimjim

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