2021.11.03

今日のすぎのこ

「すぎりんぴっく」開催!!

晴天に恵まれた「文化の日」。ご承知の方も多いかと存じますが、この日は「晴れの特異日」といわれ、統計的に晴れることが多いとされています。その晴天を狙ったわけではありませんが、きょうは澄みわたる青空のもとで杉之子幼稚園の運動会=「すぎりんぴっく」が開催されました。 「すぎりんぴっく」は当初、10月初旬に予定されていましたが、「緊急事態宣言」の延長に伴う分散登園の実施により練習の目途が立たず、予定を大幅に変更してきょうの開催となりました。 それでも、結局のところは、雨が降ったり「どうぶつむら」や「お芋ほり」などの行事があったりして、「十分な練習を積んだ」といえるほどの練習量の確保にはつながりませんでした。種目によっては、全クラスによる「一斉練習」ができない、あるいは一度しかできなかったまま、きょうに至った種目もあると聞いています。スタッフとしては、心配が募るばかりの状況で本番当日を迎えることになったわけです。 ですが……。 いざ本番を迎えますと、「うまくできた」とか「失敗しちゃった」ということよりも、お子さまたちが元気いっぱい競技にのぞんだり、先生のヘルプをもらいながらも一生懸命に参加したり、あるいは親子競技で保護者の皆さまと楽しい時間を過ごしたりすることのほうが、はるかに大切であることを思い出させてくれる展開になりました。 「年少さんの部」は、「かけっこ」でスタート。なぜか、練習をはじめた当初よりも、何回か練習を積んだ頃から障害物の「ひも」に引っかかる姿が増えはじめ、きょうもそのような場面を目にしました。 それでも、くじけることなく走り切り、ゴールで待つ担任の先生の腕の中に飛び込む姿は、誰がみても心があたたまります。

ふたつめの競技は、「親子競技」です。「ダンゴムシ」さんのように丸くなったお子さまたちを、保護者の皆さまが探し出します。 見つけてほしいのか、見つからないように隠れたいのか……。 お子さまたちの心の動きが手に取るようです。 保護者の皆さまも、それをわかってか、すぎに見つけ出したり、じらしたり……。 これは、一種の「心理戦」かもしれませんね。

親子競技のあとでは、がんばった「ご褒美」におうちの人に抱っこされたり「たかいたかい」をしてもらったり……。 そのときに見せる笑顔は、幼稚園でみせる笑顔以上に輝きを放っていました。

年少さんに続いては、年中さんの登場です。ちなみに、「すぎりんぴっく」は学年ごとの入れ替え制で、それぞれ約1時間の開催時間となります。会場となるのは、戸部グラウンドです。 最初の種目の「かけっこ」は、年少さんと違って「トラック」を走ります。「トラック」を走るようになると「競争意識」に目覚めるのか、お子さまたちの走り方や気持ちの入り方には、明らかに年少さんとの違いがみられます。その分、保護者の皆さまもハラハラ・ドキドキする場面が増えるのではないでしょうか。

2種目目の「親子競技」は、「玉入れ」です。最初は、お子さまたちが玉を入れて、そのあとに保護者の皆さまにバトンタッチ。 表面的には「笑顔」がみられますが、内心は「真剣勝負!!」という意気込みが伝わってくるくらいの白熱の戦いが繰り広げられ、結果は「ゆり組」さんが60個以上を入れての大勝となりました。

こちらも、競技終了後は、年少さん同様のご褒美タイムです。 中には、こうして「お父さま砲」がさく裂する姿も……。

最後は、満を持して年長組の登場です。練習に練習を重ねた「パラバルーン」。でも、重ねられたのはクラス単位の練習だけで、雨に泣かされ、なかなか「一斉練習」ができませんでした。 しかも、きょうは開始直前になって風が強くなるという、「パラバルーン」の演技をするには、あまりよろしくないコンディション。バディースポーツクラブ指導員の蛭田先生も、ちょっと心配そうです。 でも、みてください。青空に映える「パラバルーン」と、それを巧みに操るお子さまたちの颯爽たる姿を……。 BGMの流れに乗って滞りなく、次々にメニューを繰り出すテンポの良さには、いままでの練習の成果がふんだんに出ていました。とてもすばらしい演技だったと思います。蛭田先生も、きょうは100点満点で100点をつけてくれました。

「パラバルーン」のオープニングから「開会式」に移り、そのあと「親子競技」を経て、待望の「クラス対抗リレー」となりました。きょうに至るまで、何度となく「作戦会議」を開き、リレーの練習の都度、その作戦を試しては改善してきました。きょうは、その集大成です。 「作戦会議」への参加権を持つのは、お子さまたちだけです。先生は、単なる傍観者。ですから、勝った「よろこび」も負けた「悔しさ」も、ダイレクトにお子さまたちの心に伝わります。それがまた、お子さまたちの心を刺激し、奮い立たせるわけです。

クラスには、リレーが得意な子もいれば苦手な子もいます。得意な子は、苦手な子の分まで挽回しようと走り、苦手な子は、苦手でも全力で走ります。 お子さまたちひとりひとりの「全力」の表情は、さまざまです。表情から伝わってくる子、ひたむきにがんばる子、ちょっと恥ずかしそうな子など、その表情はひとりひとり異なりますが、みんな自分なりに一生懸命にがんばっていることには変わりありません。 カッコよくみえること、ほかの子よりも抜きんでていることが大切なのではありません。みんなのために、クラスのために、みにきてくれた人のために、その子なりの取り組み方で一生懸命にチャレンジする姿こそが大切なのだと思います。

チャレンジの結果がどうあれ、終わった後のすがすがしさにこそ、この競技の意味があるような気がします。 今年度の「すぎりんぴっく」は、保護者の皆さまのご理解とご協力のおかげで無事に幕を閉じることができました。スタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りて心より厚くお礼を申し上げます。 きょうは、ご自分のお子さまをいつも以上に褒めて、たくさんお話をして、そしてゆったりとした時間を過ごしながら「夢」の世界へといざなってあげてください。 「夢」の中にも「すぎりんぴっく」を思い描いてくれたなら、スタッフとしてこれにまさるよろこびはありません。 最後になりますが、杉之子幼稚園はお子さまも、保護者の皆さまも日本一です。すてきな「すぎりんぴっく」にしていただき、ありがとうございました。 By jimjim

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