2023.02.03
今日のすぎのこ
「豆まき」&年少さん、「つくってたべよう!!」
一昨日、新しいアンパンマンバスの納入と入れ替えに引き取られていった古いアンパンマンバス……。22年前の納入時から親しんできたjimjimとしては、いまだに寂しさが尾を引いています。 確かに22年間の間に車体は傷み、故障も増えました。その都度、手をかけ、お金をかけては修理してがんばって走ってもらいました。そうやって手をかけているうちに、湧いてくるのが「愛着」なんです。 Jimjimが最初に乗ったクルマも、やはりそうでした。もう、40年以上も前の車の話になりますが、軽自動車で、いまの車のようにコンピュータでエンジンを制御するような仕組みは、一切ありません。毎回、エンジンの調子をうかがいながら乗るような、いわば「ポンコツ」です。知り合いから購入したときの価格は、7万円。友人に「おまえの車は、自転車より安いな」と言われことは、今でも忘れません。それでも、手入れをしながら大切に乗るうちに「愛着」が湧き、走行距離が11万キロを超えて廃車になったときには、「保管場所さえあれば、とっておきたい」と思ったほどでした。 これって、なんか子育てにもあてはまるような気がするんです。子どもって、大人の思うようにはなかなかいきません。手はかかるし、言うこと聞かないし……。でも、やっぱりかわいいでしょう。車への「愛着」と同じように語るのは語弊があるかもしれませんが、お子さまにも手をかければかけるだけ「愛情」が湧くように思うんです。 コロナ禍の前に杉之子幼稚園で開催していた「親学塾」で、講師としてお招きした先生が次のようなお話しをしてくれました。 「子どもの頃は、必ず手がかかります。それが、子どもです。でも、たとえ手がかかり、面倒であっても、しっかりと子どもに向き合い、愛情をかけてあげると思春期をうまく乗り越えることができます。逆に、子どもの頃に愛情をかけてあげないと、その反動が必ず思春期になって出てきます。そのときに子育てをやり直そうと思っても、それはそうとう大変なことになります」。 子育ては大変な面もありますが、それ以上に「幸せ」をもたらしてくれます。杉之子幼稚園でも、皆さまの子育てを応援させていただきます。みんなで、子どもたちの成長を見守っていきましょう。 さて、きょうは年少さんが「つくってたべよう」にのぞみました。年少さんがつくるのは、「いちごのフルーチェ」です。 先生にお手伝いしてもらいながら「エプロン」を身に纏う年少さんのお子さまたち。もう、なんだか天使みたいなかわいらしさです。
「エプロン」と「頭巾」でしっかりと身支度を整えたら、先生といっしょに「いちごのフルーチェ」づくりの手順を確認していきます。
すべての工程をお子さまたちにお願いするだけの時間はありませんので、ある程度の「下ごしらえ」は先生が済ませてくれています。 お子さまたちは、それを順番に仕上げていくわけです。
きょうの「いちごのフルーチェ」づくりの中で一番のクライマックスは、やはりこの場面でしょう。カップに注いだフルーチェの上に「いちご」と「生クリーム」をトッピングするところ……。
「はやく食べたいなぁ。もう、待ちきれないよ……」。 お子さまの「つぶらな瞳」が、そう語りかけています。このあと、お弁当を食べてから、食後のデザートとして「いちごのフルーチェ」をいただきました。
そして、きょうのもうひとつの話題は、こちら。そう、きょうは「豆まき」でした(実際は、年少さんの「つくってたべよう」は、豆まきのあとにおこなわれましたので、ここでは順番が逆になっています)。 「豆まき」と言えば、気になるのは「鬼さん」の来園です。きょうも、やって来ましたよ、赤鬼さんと青鬼さんが……。 実は先週の夜のことですが、きょうの「豆まき」の件で「青鬼さん」が打ち合わせに杉之子幼稚園にやって来たんです。夜ですから、先生たちはみんなおうちに帰ってしまって誰もいません。青鬼さんは、jimjimに会いにやって来たんです。Jimjimと鬼ヶ島の鬼さんたちとは、もう何十年ものお付き合いです。 その「青鬼さん」とお話しをしながら、jimjimは「あること」に気がつきました。その「青鬼」さん、耳の後ろとか首のまわりとかが、まだ「人間」なんです。つまり、「鬼になりきっていない」ということです。 そのことを「青鬼さん」に聞いてみました。 Jimjim:青鬼さん、まだ鬼になりきっていないんですか? 青鬼さん:あぁ、気づいてしまったのか。そのとおりだよ、まだ完全に鬼になれていないんだ。人間のときに悪いことをして、「鬼」にされてからもう100年くらい経ったのに、このありさまだ。 Jimjim:あと、どのくらいで完全な「鬼」になれるんですか。 青鬼さん:うーむ。そうだなぁ、まだまだ鬼ヶ島で修業を積まなくてはいけないから、あと200年くらいはかかるかもしれないな。何せ、鬼ヶ島の修行は厳しいからな。だから、こうして「節分」のときに人間の世界に来て、息抜きに子どもたちにちょっかいを出すのさ。 Jimjim:それは、あまりいい「息抜き」とは言えませんが……。 といって、「青鬼さん」の「息抜き」について注意を促したものの、きょうも青鬼さんは赤鬼さんを引き連れて、幼稚園の中で暴れまくっていました。 「悪い子は、いないか~」 「悪い子は、鬼ヶ島に連れて行くぞ~」 そんな言葉を発しながらお部屋からお部屋へと渡り歩き、子どもたちを怖がらせる赤鬼さんと青鬼さん。 赤鬼さんと青鬼さんの蛮行は、それだけではなく……、
先生をも連れ去ろうとするではありませんか。 でも、ここで感動的なシーンが……。
「そうはさせるか」と、子どもたちが先生を奪い返すんです。中には、泣きそうな顔の子もいます。 まわりには、「あっちにいけ~」と思いっきり鬼に豆をぶつける子どもたちの姿もみられます。 クラス一丸となって立ち向かう子どもたちに、「赤鬼さん」も「青鬼さん」もタジタジです。
年少さんのお部屋でも「鬼は外~」の声とともに豆の集中攻撃を受け、年長さんや年中さんでは鼻息の荒かった鬼さんたちも意気消沈。 なんだか急にやさしくなってしまい、最後はお子さまたちと「握手」を交わしていました。
乱暴狼藉の限りを働いた赤鬼さんと青鬼さん。帰り道に幼稚園の駐車場の前を通ったら、納入されたばかりのアンパンマンバスに気づいてしまいました。 「おお、これ新車だろ。乗せろ乗せろ」とうるさく言うので、仕方がないからちょっと乗せてあげました。 すると……。 超ゴキゲンの青鬼さんと赤鬼さん。 「月曜日の朝は、オレたちが迎えにいくぞ~」とか言っていました。 ホントかなぁ……、コワいなあ……。 一応、念のために「月曜日の朝は来ないでね」と鬼ヶ島に電話をしておきました。 きっと、大丈夫でしょう。だから、来週も元気に幼稚園に来てくださいね。 では、また来週お会いしましょう。 By jimjim