2023.05.17
今日のすぎのこ
「引取避難訓練」をおこないました。
きょうは、日本各地で気温があがったみたいですね。横浜でも、午後0時56分に最高気温29.8℃を観測しました。もう、ほとんど30℃の「夏日」です。 詳細はわかりませんが、テレビなどの気象情報によりますと、気温の上昇の原因は「フェーン現象」なのだとか。 「フェーン現象」については、皆さまも「理科」や「地学」で学んだと思いますし、気象予報士の方々が丁寧に解説してくれているので、ここで取り上げるまでもありませんが、きょうのトピックなのでちょっとだけ触れたいと思います。 「フェーン現象」は、「湿った空気」と「乾いた空気」の気温の変化の割合が異なることで起きる現象です。 話を単純にしますと、「湿った空気」は100m高度が上がるごとに気温が0.6℃下がり、乾いた空気は100m高度が 下がるごとに1.0℃気温が上がります。前者を「湿潤断熱減率」、後者を「乾燥断熱減率」といいます。 地上で25℃の空気が2000mの山を吹きあがるとすると、山の頂上では、25-(0.6×20)=13℃になります。その空気が山の斜面を吹きあがる過程で雨を降らせて水分を失い、乾燥した状態で反対側の斜面を吹き降りたとしますと、地上に達したときには13+(1.0×20)=33℃となります。山を挟んで風上側と風下側では、8℃も気温が異なるわけです。 実際には、このようは単純な話ではありませんが、理屈としてはこんな感じです。 ここで、何か疑問に思いませんか? 季節が冬だったら、どうなのでしょう。冬だって、日本海側の湿った空気が雪を降らせたあと、関東地方に「からっ風」といわれる乾燥した風となって吹き降りてきます。このときは、「フェーン現象」は起きていないのでしょうか。 実は、起きているんです。ただ、もともとの気温が低いので、体感的にはあまり感じないんですね。 きょうのような暑さが続きますと、お子さまたちの体力の消耗も大きくなりますが、でも、こういうときこそたくさんあそんで「早寝・早起き・朝ごはん」で体力をつけていってほしいです。もちろん、熱中症には気をつけながらですけどね。 さて、こうして気温が高くなってまいりますと、いよいよ「夏」が近づいてきた感じがします。「夏」といえば、お子さまたち、特に男の子に人気の「アレ」が姿をあらわすときです。 さて、それは何でしょう。 きょうは、「にじ組」さんでその場面を目撃しました。 1枚目の写真をごらんください。 みている……。
2枚目の写真でも、ものすごくみている。 いったい、何をみているのかといいますと……。
「カブトムシ」の幼虫なんです。現在は、「蛹室」をつくって「サナギ」になっているところ。和香先生の隣にいる男の子が「カブトムシ博士」で、本物の「カブトムシ」をみせてくれました。 ペットボトルの覆いには、カブトムシの「変身」の仕方が書いてあって、これがまたわかりやすいんです。 ペットボトルは、中が見えるのがいいところです。「サナギ」が「成虫」になることを「羽化」といいますが、うまくすると、その「羽化」のシーンもみることができるかもしれません。 ただ、いつ「羽化」するかはわかりませんから、注意深くみていてくださいね。「ウカウカ」していると見逃がしますよ。おっとっと、出てしまった。
では、きょうの「本題」です。きょうは、大地震の発生を想定した「引取り避難訓練」を実施しました。先日、「緊急地震速報」の受信訓練をおこなったことは、お伝えしました。 きょうの訓練も、緊急地震速報を受信したところからはじまるわけですが、その前に年少さんは地震のお話しの「紙芝居」で避難のしかたを復習していました。
杉之子幼稚園では、避難の際に「おかしとなす」を合言葉にしています。 お:おさない か:かけない し:しゃべらない と:とまらない な:なかない す:すばやく と、こんな感じです。緊急地震速報(ダミー)を受信したあとは、この合言葉を意識しながら列になってお隣の戸部公園に避難しました。
「引取り避難訓練」なので、避難場所となった公園には保護者の方がお子さまをお迎えに来てくれました。 「引取り避難訓練」につきましては、以前から日程をお伝えしてあったとはいえ、保護者の皆さまにはお忙しい中をご協力いただき誠にありがとうございました。 この場を借りてお礼申し上げます。 では、また明日お会いしましょう。 by jimjim