2023.07.05
今日のすぎのこ
年長さん、「フィンガー?ペインティング」!!
きのうは、研修でお出かけをさせていただきましてありがとうございました。その研修、いったいどのような内容だったかといいますと、「映画鑑賞」なんです。 「研修で映画鑑賞……???」って思いますよね。 映画のタイトルは、「夢みる小学校」。実際に存在する小学校を取り上げて、その内容をドキュメンタリーで紹介する映画でした。これが、とてもすばらしい内容で……。 では、ちょっとだけその内容をご紹介いたしましょう。 小学校の授業といいますと、先生がいて、子どもたちが先生のほうを向いて授業を聞き、板書をノートに写し、テストを受けて、成績表をもらって……といった感じになるでしょうか。最近では、タブレットも使うようになってデジタル化も進んでいるようですが、この「夢みる小学校」の授業は、それらとはまったく異なった内容で構成されています。どのように異なっているのかといいますと、「テストがない」「宿題がない」「先生がいない」「5教科がない」「成績表がない」……など、およそいまの小学校の形態とはかけ離れた内容になっています。 では、子どもたちはこの小学校で毎日、何をしているのかといいますと、ひたすら「プロジェクト」の完成に向けて、1年生から6年生までが一緒になって活動しているわけです。 Jimjimがびっくりしたのは、国語・算数・理科などの「5教科」がないこと……。 「どうやって、文字や計算を覚えるのだろう」と思いながら映画を観ていましたら、「なるほど、そうなんだ」と思う場面がありました。「お蕎麦」をつくるプロジェクトを紹介していて、「お蕎麦は、どうやってつくるのか」をみんなで調べるわけです。すると、「図鑑や本を読む→文字を覚える」「生息地を調べる→地理を覚える」「必要な量を調べる→計算する」と、子どもたちはプロジェクトを通して5教科をしぜんと学んでいくんです。しかも、ここで大切なのは、「自分で知識を吸収しにいく」こと……。 椅子に座って先生から教えてもらう「学び」ではなく、「知りたいから知る」という学びなんです。自分で知りたいことを追求していきますから、調べたことは「本物の知識」として身につきます。 映画の中で登場したある大学の先生が、こんなことを言っていました。「アメリカで講義をすると、講義の途中でも質問がどんどん出るのに、日本で講義すると、まったく質問が出ない。ただ座って、じっと聞いているだけなんです。でも、この小学校の卒業生は違うんです。どんどん質問をしてくる。おもしろいですよ」。 ちなみに、この小学校の卒業生を追跡調査した結果によると中学校、高校に進学した後の成績は、平均よりも上位にあったそうです。 いま、「アクティブ・ラーニング」が取り上げられていますが、「夢みる小学校」は、もしかするとその「究極のかたち」なのかもしれないなと思いました。 何しろ、この小学校の子どもたちは、みんなイキイキして楽しそうでした。それは、ほんとうにやりたいことをやっているからだと思います。そこから学ぶ知識こそが本物の知識であり、将来、その子にとって必ず役に立つ「アクティブ」な知識として活かされるのではないでしょうか。そんなことを感じた映画でした。 前置きが長くなってしまい、申し訳ありません。では、「きょうのすぎのこ」をご紹介してまいりましょう。きょうは、年長さんが「フィンガー・ペインティング」をして、園庭は大いに盛り上がったのですが、その話は後ほどお伝えするとして、まずは年少の「うさぎ組」さんか……。 「うさぎ組」さんは、以前にもご紹介した「うちわ」の製作をしていました。そして、その背後にあるのは……。 そう、「たなばた飾り」です。きのう、各クラスで飾り付けを施したようで、どのお部屋でもすてきな「たなばた飾り」がみられます。「たなばた」は、明後日。杉之子幼稚園でも「たなばた集会」を開きますから、どうぞ楽しみにしていてください。
年少さんといえば、きょうは水曜日で「体操指導」の日でした。きょう、蛭田先生が用意したメニューは、「跳び箱」を使った内容でした。 まずは、3段の「跳び箱」を用意して、その上からジャンプする練習です。そして、次に4段へと高さがアップするとともに難易度も高くなり……。 たった「1段」で、難易度がアップするのかと疑問に思うでしょうが、アップするんです。お子さまたち、たった「1段」高くなるだけで、跳び箱の上に登れなくなってしまうんです。大人には考えられないことですが、年少さんのお子さまにとりましては、跳び箱の「1段」は「壁」に等しいんです。 何とか4段を登ってジャンプしたら、次はロイター板を使います。跳び箱を2段に下げ、ロイター板を使って跳び箱に乗る練習です。 ロイター板の上で「トン、トン、トン、」と弾みをつけて4回目で「エイッ!!」と跳び箱に両足を乗せます。
完成形は、こちら。このかたちで跳び箱が縦になりますと、なんとなくお子さまたちが「跳び箱」を跳ぶ雰囲気が漂ってきます。 そこまで到達するには、もう少し時間が必要ですが、いつか必ずご紹介できる日が来ますので、楽しみにしていてください。
そして、最後は年長さんの「フィンガー・ペインティング」です。きょうは、雲が広がって陽射しこそ弱かったのですが、気温は高く、「フィンガーペインティング」には全く問題のない陽気に恵まれました。 「フィンガーペインティング」は、文字どおり指に絵の具をつけて、画用紙に模様を描くものです。園庭には、6台の机に緑色、水色、青色、白色、赤色、桃色、紫色、橙色、黄色などの絵の具が用意され、お子さまたちはどの色を使っても良い設定になっています。言い換えれば、「絵の具ビュッフェ」といったところでしょうか……。 司会を務める和香先生の「フィンガーペインティング、がんばるぞー!!」の掛け声に、お子さまたちが「おーっ!!」という声で応えると、お子さまたちはさっそく色とりどりの絵の具に集合です。 まぁ、こんな感じで最初は静かにスタートした「フィンガーペインティング」ではありましたが……。
ほんの数分もしますと、事態は急展開をみせまして、なんとなくこの先を占うような出来事が園庭のあちらこちらでみられはじめました。
「フィンガー」から「アーム」へ……。
そして「ボディー」へと、着色はその範囲をどんどんと広げ、もはや制御不能。アンコントローラブル。
しかも、それはお子さまだけに留まらず、先生たちも完全に「ノー・ブレーキ」状態へ。 あとは、「アクセル全開」で行きつくところまで行くしかないといった感じでした。
いいですよ、この子たちの表情。ほんとうにイキイキとして輝いていました。この表情って、冒頭に申し上げた「夢みる小学校」の子どもたちの表情とまったく同じです。 「やりたいことをやっている」ときの楽しさと充実感。それこそが、お子さまたちの心にとって最高の栄養素なのではないでしょうか。 そんな気がしたきょうの「フィンガーペインティング」でした。
というわけで、きょうの給食はこちらです。きょうは、一日保育の水曜日で「パン給食」でした。 「えびカツパン」と「フラワーシート(ミルク味)」の組み合わせでした。ムカイベーカリーさん、ごちそうさまでした。 では、また明日お会いしましょう。 By jimjim