2023.08.24

お天気教室「空って不思議!!」を開催しました。

毎日、危険な暑さが続き、「いったい、この暑さはいつまで続くのかしら?」と、やりどころのない怒りにも似た気持ちを抱いていらっしゃる方も少なくないと思います。

そんな中……。

きょうは、お天気のスペシャリストともいえる「気象予報士」の方々がご来園になり、お天気教室「空って不思議!!」を開催してくれました。この企画を開催してくださったのは、日本気象予報士会に所属し、子育て経験がある「お母さん気象予報士」が主体となって活動する「サニーエンジェルス」の皆さまです。

この「空って不思議!!」は、毎年、夏休みの恒例行事となっていたのですが、コロナ禍のため3年間お休みをしまして、今年は4年ぶりの開催となりました。開催にあたって、参加を希望される方を募りましたところ、募集定員を大幅に上回るお申込みをいただきましたため、今回はやむなく年長さんのみの参加とさせていただきました。ご参加いただけなかった皆さま、誠に申し訳ありませんでした。

さて、こうして4年ぶりの開催となったきょうの「空って不思議!!」は、いったいどのような内容だったかといいますと……。

大きくわけて、次のプログラムで構成されていました。それは、
①「雪の結晶」をつくってみよう!!
②お天気かみしばい
③ペットボトルで「雲」をつくろう!!
④お天気クイズできた
の4つです。

まだ、真夏の暑さが残る中での「雪の結晶」をつくる試みは、毎年の人気メニューで、うまく準備を整えると、ペットボトルの中にきれいな「雪の結晶」をみることができます。したがって、「雪の結晶」ができるかどうかは、そのための準備がとても重要になってきますので、お子さまと保護者の方が協力して進めていきます。

「雪の結晶」ができる仕組みについては割愛させていただきますが、しっかり準備を整えたところで、あとはしばらくそのままにしておきます。

「雪の結晶」ができる間は、雲の中を旅して「雨粒」や「カミナリさま」と遭遇しながらお天気の変化の仕組みを伝える「お天気紙芝居」をみたり……、

ペットボトルを使って「雲」をつくる実験をしたり
しました。

「雲」をつくる実験では、主役となるのはお子さまたちです。ペットボトルの中に「雲のもとになる成分」を入れたあと、ヨイショヨイショと空気を注入して気圧をあげていきます。

十分に空気を入れたところで、ペットボトルのふたを開けますと……。

ペットボトルの中が一瞬にして真っ白に!!

この「真っ白」の正体こそが「雲」なんです。

この実験、お子さまたちが自分で空気を入れて抜くだけなので、何度も繰り返して「雲」をつくる姿がみられました。

一方、「雪の結晶」はどうなったかといいますと……。

「雪の結晶」ができているかどうかは、こうして懐中電灯で照らして確認します。

ペットボトルがお椀の中にあるのは、お椀の中にドライアイスが入っていて、ペットボトルを冷やすためです。

冷やさないと「雪の結晶」は、できませんからね。

はたして、「雪の結晶」はできているのでしょうか……。

おおっっっ、見事な「雪の結晶」ができているではありませんか!!

しかも、これはまだ初期段階で、このあとは時間の経過とともにどんどん成長していました。

ちなみに、「雪の結晶」にはさまざまなかたちがありまして、代表的なものには某乳製品メーカーのマークである「樹枝状結晶」が有名ですが、その他にも「棒状」のものや「針状」の結晶もあります。これらの「雪の結晶」のかたちは、主に気温と湿度で決まるとされ、きょうの「空って不思議!!」では、そのお話も紹介されていました。

後半は、保護者の方に向けた「お天気クイズ」タイムとなり、
①「くもり一時あめ」の「一時」って、どのくらいの長さなの?
②台風の強さは、何を基準にして決めるの?
③降水確率の意味って、ご存知ですか?
などなど、お天気に関する問題がいろいろと出題されました。

答えは「3択」で、「赤」「青」「黄色」の中から選び、会場の皆さまは自分の答えを色画用紙で示していました。

最後に紹介されたのは、「小学生向けコーナー」で披露された「竜巻製造装置」で、これがまた秀逸でした。

湯吞茶碗にドライアイスを入れ、上から扇風機でドライアイスの煙を吸いあげます。

すると……。

なんと、本物そっくりの「竜巻」がみられるではありませんか。竜巻が発生する仕組みを簡単に可視化するには、とてもすばらしい装置だと思いました。しかも、材料のほとんどが100均で手に入るものばかりです。

さすが、主婦の知恵……。

いやいや、そんなところに感動していてはいけません。

ひとつだけ申し上げておきますが、ドライアイスの煙をただ吸い上げるだけでは、「竜巻」にはなりません。竜巻ができる最重要ポイントは、湯呑茶碗を囲む透明な板に隠されているのです。これは、ホントによくできていました。

ご興味のある方は、ぜひ来年ご参加ください。きっと、その「秘密」がおわかりになると思います。

こうして、きょうの「空って不思議!!」では、約1時間半という時間を「お天気」にかかわる話題で過ごしました。その間、会場となったホールでは、お子さまと保護者の方が一緒になって笑顔でプログラムに取り組む姿がみられました。

「お天気」というのは、身近でありながら「竜巻」や「台風」のようにメカニズムが完全には解明されていない、謎の多い分野でもあります。いくら高性能のスーパーコンピューターを使っても、100点満点の天気予報はできないでしょう。

お天気は、「地球の営み」そのものです。私たちが毎日、猛暑に苦しんでいるのは、もしかすると地球も何かが原因で苦しんでいるからかもしれません。

「地球」を大切にすれば、きっと「地球」もそれに応えてくれるはずです。「地球」を思いやることを、毎日の生活の中でちょっとずつでも進めていけたらいいなと思います。

日本気象予報士会「サニーエンジェルス」の皆さま、本日はお天気教室「空って不思議!!」を開催してくださり、誠にありがとうございました。

また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

楽しみにしていますからね!!

というわけで、きょうは「お天気教室」のもようをお伝えしました。

では、また明日お会いしましょう。

by jimjim

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