2023.08.26
「ゆうさんの紙芝居」を開きました。
きょうは、土曜日の休園日ではありますが、未就園のお子さまたちをお招きして、毎年恒例の「ゆうさんの紙芝居」を開催しました。
毎年、たくさんのお申込みをいただきますので、今年も混雑を避けるためにステージは2部制をとらせていただきました。ここでは、1部と2部のようすを織り交ぜてご紹介いたしますので、ご了承ください。
「ゆうさんの紙芝居」は、タイトルにこそ「紙芝居」という名がついていますが、ステージで披露されるのは「紙芝居」だけではありません。「紙芝居」だけですと、そこでの交流は、読み手である「ゆうさん」から聴き手である「お子さまたち」への一方通行になりがちで、お子さまたちとのコミュニケーションが成立しません。
それでは、せっかく来ていただいたお子さまたちも楽しくありませんし、何より、お子さま大好きのゆうさん、きみちゃん、ひろちゃんたちの3人が「不完全燃焼」を起こしてしまいます。
そのようなわけで、ゆうさんたちのステージは、「紙芝居」だけでなく、パントマイムやマジックをはじめ、お子さまたちを巻き込んだメニューから保護者の方が楽しめる宴会芸まで、多彩な内容で構成されています。この充実したメニューとテンポの良い進行が、みているお子さまたちや保護者の皆さまを飽きさせないのです。
オープニングの簡単なマジックでスタートしたステージは、ネズミの「チッポちゃん」探しで客席との一体感を膨らませていきます。
ゆうさんが「ちょっかい」を出すのは、主にお子さまたちなのですが、ときどきその手が保護者の皆さまにも及びますので油断は禁物。この保護者の方を巻き込むことが、ゆうさんたちと客席との距離を縮めるのに一役買っているようです。
客席との距離を縮めるもうひとつの「隠し玉」があります。それは、「ゆうさんの紙芝居」では定番となった「元気メーター」です。
この「元気メーター」は、ゆうさんの「みんな元気ー?」の問いかけに、お客さんが「元気ー!!」と応えると、その声の大きさに応じてメーターの針が振れるわけです。
ですから、メーターの針を大きく動かそうとすれば、必然的に「元気ー!!」の声も大きくなるわけで、会場の「元気ー!!」の声が一体となって「元気メーター」に届きますと、あら大変!!
「元気メーター」は、「ボカーン!!」と煙を吹いて壊れてしまいました。これが大ウケで、お子さまたちも保護者の皆さまも、みんなが笑いに包まれていました。
ゆうさんによる「パントマイム」は、ステージの見せ場のひとつ。
はしごを登ったり、窓を拭いたり、綱引きをしたり、風船を膨らませたりと、さまざまな動きをパントマイムで表現します。全般にわたって笑いが絶えないステージですが、このときばかりは会場が静まり、全員の視線がゆうさんに注がれます。まさに、迫真のパントマイムです。
パントマイムが終わると、ゆうさんに注がれていた視線は保護者の方に向けられ、言葉では聞き取れませんが、そのまなざしが「すごいね」という気持ちを代弁しているようにもみえました。
こうして、マジックやパントマイムで会場とのコミュニケーションを深めたところで、いよいよ「紙芝居」の時間です。きょうは、「けんかのあとのごめんなさい」と「おむすびころりん」の2本の紙芝居が披露されました。
この「紙芝居」の時間を支えるのが、「きみちゃん」と「ひろちゃん」のふたりの女性。このおふたり、「語り」だけでなく「うた」や「ダンス」のパフォーマンスもすごいんです。jimjimがはじめておふたりの歌声を聴いたときは、てっきりCDが流れているものと思っていたくらいですから。
こうして、「紙芝居」でちょっと「静」の時間をつくるところも、ゆうさんの紙芝居ならではです。
最後のマジックでは、ゆうさんが手にしている小さな箱の中から、次から次へとお花の入った箱が出てくるではありませんか。その数、なんと12個。
箱の中は空洞になっていて、こちら側から向こう側が見通せます。どこに12個の箱が入っているのでしょう。
ゆうさんが言っていました。「これはね、ドラえもんのポケットなんだよ」。
ほんとうにこんな便利なポケットがあって、欲しいものが次から次へと出てきたら、うれしくなりますね。そんなお子さまたちにとっての小さな「夢」を取り入れたマジックで、きょうの「ゆうさん紙芝居パフォーマンス」は幕を閉じました。
「ゆうさんの紙芝居パフォーマンス」には、いたるところに「どうなっているのかな」「なんでだろう」「不思議だな」と思わせる「ヒミツの種」が散りばめられています。
その「ヒミツの種」をお子さまたちがみつけて拾い、自分の中で大切に育てて花を咲かせてくれたなら、どんなにすばらしいことでしょう。それこそが、ゆうさんたちの目指すところであり、夢なのだと思います。
ゆうさんが最後にこんな言葉を残してくれました。
ゆうさんたちは、「ありがとう」という言葉を大切にしています。「ありがとう」という言葉は、「かたち」には残らないけど「こころ」には残ります。いつでも、どこでも感謝の気持ちを忘れないようにできたらいいですね……。
この言葉は、けっして「ありがとう」だけにとどまらないとjimjimは思います。ゆうさんたちのステージも、終わってしまえば「かたち」には残りません。でも、「こころ」の中には、そのステージをみた「感動」と「よろこび」が残ります。
この「感動」と「よろこび」こそ、杉之子幼稚園がもっとも大切にしていることであり、その点において、ゆうさんたちと杉之子幼稚園は、ひとつにつながっていると、きょうのゆうさんの言葉を聞いて確信しました。
「感動」と「よろこび」は、「本物」からしか伝わってきません。その「本物」のステージをみせてくれるのが、「ゆうさんの紙芝居パフォーマンス」です。
最後に、「ゆうさんの紙芝居パフォーマンス」を演じている息ピッタリの3人のメンバーをご紹介して終わりにしたいと思います。
左から「きみちゃん」「ゆうさん」「ひろちゃん」。きょうもまた、すばらしいステージをみせてくださり、ありがとうございました。また次回、お会いできる日を楽しみにしています。
お疲れさまでした。
そして、きょうご来園くださった皆さまにも、この場をお借りして心より厚くお礼を申し上げます。暑い中、ご来園くださりありがとうございました。
余談ですが……。
最後の写真と最初の写真は、それぞれ3人のメンバーの写真なのですが、いくつか違っているところがあります。さて、それはどこでしょう?
探してみてくださいね。
by jimjim