2023.08.29

今日のすぎのこ

「秋」をみつけてみませんか。

毎朝、天気予報をみますと「あぁ、きょうも35℃か……」とガックリくるのですが、気温の高さは変わらなくても、カレンダーだけはしっかりと進んでいます。 8月も、もうすぐ終わり……。 いったい、この暑さはいつまで続くのでしょう。秋の涼しさは、やって来るのでしょうか。 きょうは、お子さまたちのようすを背景にしながら、「もしかしたら、もう秋はやって来ているのかもしれない」ということに触れたいと思います(暦のうえでは、「立秋」を過ぎていますから、もう秋なのですけどね)。

「秋がやって来ているかもしれない(その1)」は、ツクツクボウシです。ツクツクボウシは、「オーシーツクツク」と鳴くセミのこと。おそらく、セミの中では鳴きはじめるのが一番おそいのではないでしょうか。

以前にも書きましたが、セミにも世の中に登場する順番があるようで、最初に鳴きはじめるのは、たいてい「ニイニイゼミ」です。「ニイニイゼミ」が鳴きはじめるのは、横浜あたりですとだいたい6月の下旬から7月の上旬ころで、その後、本格的な夏の訪れとともにセミの代名詞である「アブラゼミ」や「ミンミンゼミ」が鳴きはじめます。最近では、ここに「クマゼミ」が仲間入りしています。稀に「ヒグラシ」が混ざることもあります。 8月の中旬あたりまでは、これらの「ニイニイゼミ」「アブラゼミ」「ミンミンゼミ」「クマゼミ」の混声大合唱が続きますが、中旬を過ぎた頃から「ツクツクボウシ」が登場します。ちょうど、「立秋」を過ぎたあたりですから、暦の二十四節気というのは、よくできていますね。

こうして、ツクツクボウシの鳴き声が目立ちはじめますと、季節はいよいよ本格的な秋へと進んでいきます。

「秋がやって来ているかもしれない(その2)」は、「虫の音」です。代表的なのは、「コオロギ」でしょうか。

8月も下旬にはいり、朝晩の気温が下がりはじめますと、静かな夜に「コオロギ」の鳴く声が聞かれるようになります。

「コオロギ」が鳴くのは、セミと同じようにオスだけです。セミは、お腹を使って鳴きますが、コオロギは「羽」を使って鳴きます。コオロギの羽の表面には、ギザギザの溝があって、2枚の羽根をこすり合わせて音を出すわけです。

jimjimが子どもの頃は、ちょっとした物陰を探すとコオロギが出てくるので、小さな箱にコオロギを入れて、「ナス」を「ごはん」にして飼ったことがあります。夜になると鳴きはじめるわけですが、夜中も鳴いているので家族から苦情が出てしまい、やむなくおうちに帰してあげた記憶があります。

きょうは、「セミ」と「コオロギ」で秋の訪れを感じてみました。 他にも、秋の気配を感じられるものがあると思います。

毎日、暑い日が続きますが、そんな中でも季節はちゃんと進んでいるはずです。 ぜひ、お子さまたちと一緒に「秋」を感じられるものを探してみてください。 では、また明日お会いしましょう。 by jimjim

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