2023.08.31

9月の「カレンダー」づくり!!

きょう、夕方の職員のミーティングで、夏休みに読んだ本をそれぞれ1冊ずつ簡単に紹介してもらいました。そこには、話題の本から推理小説、絵本、保育に関する本までさまざまなジャンルの本が登場し、先生たちは感想とともに心に残った言葉や描写を語ってくれました。

実際にさまざまな本を読んでいますと、一見、自分たちの職種には関係がないような本、例えば自己啓発だったり、趣味の幅を広めることだったり、知識を深めることだったりという本の中にも、実は保育に役立つヒントが隠されていることは、少なくありません。

保育との関係を意識しなくても、文章の中には、

「この言葉、すてきだな……」。

「この描写、きれいだな……」。

「こんな言い方があったんだ……」。

そんな発見がたくさんあります。それだけでも、本を読むことには、ものさしでは測れないくらいの大きな価値があると思います。「きれい」も「きたない」も「良い」も「悪い」も、すべてを「ヤバイ」の一言で片づけてしまういまの風潮をみますと、もう少し日本語を大切にしていきたい……、そんなふうに感じます。

お子さまたちが「きれいな言葉」に触れられる環境をつくるのは、大人の責任のように思いますし、「きれいな言葉」は、きっと世の中を幸せにしてくれるとも思います。お子さまたちの未来のためにも、「日本語」の使い方を考えていきたいですね。

さて、夏休みの預かり保育=ヨコハマキッズは、いよいよきょうで最終日となりました。その最終日にキッズの
先生たちが用意してくれたメニューは、9月の「カレンダーづくり」でした。

9月といえば、季節は「秋」。秋といえば、「実りの秋」とか「収穫の秋」といいますね。きょう製作した「9月のカレンダー」に登場したのは、その「実り」にヒントを得た「ぶどう」でした。

まずは、丸くカットした画用紙で「ぶどうの房」を形づくっていきます。

すると、こんな感じになります。もう、一見して「ぶどう」ってわかりますよね。

ちなみに、きょうの「カレンダー製作」は、年長さんも年中さんも年少さんも、みんなおこないました。

ここでは、全部の学年を織り交ぜてご紹介していきますので、ご了承ください。

写真ですと、どの学年かわかりにくいのですが、実際に現場でみていますと、いろいろとおもしろいことに気づきます。

年少さんは、かなり先生のヘルプが必要ですが、年中さんや年長さんは、ほとんど自分で製作を進めていくことができます。

それは、先生がつくった「お手本」があって、それをみながら「マネ」ができる「手先の器用さ」が身についているからです。

年中さんと年長さんの差がみられるのは、この先の工程です。「ぶどうの房」をつくったら、空いている隙間に色えんぴつでいろいろと絵を描いていくのですが、この絵の内容に年中さんと年長さんの違いがあらわれるんです。

年中さんも、お花や果物などの単体の絵を描いていくことはできるのですが、年長さんは、そこからさらに一歩踏み込んだ仕上がりになってきます。

こうして、ふたつの「ぶどうの房」を羽にした「蝶」を描いたお子さまがいましたし、ぶどうの樹をお散歩する「あおむし」を描いているお子さまもいました。

つまり、そこにはいろいろと「ぶどう」と関連付けた発想があるんです。

おもしろかったのは、ぶどうの実の一部を黒っぽく塗ったお子さまがいて、何かと思ったら……。

「腐ったところ」と言っていました。

jimjimなんか、「ぶどう」といえば「おいしそう」とか「食べたい」などという「食」に関する発想しか浮かびません。そこに、あえて「腐る」という点に着目するお子さまの着眼点には、お子さまならではの興味のポイントをみせていただいた気がしました。

お子さまたちの着眼点って、おもしろいですね。

そんなことを感じた、きょうの「カレンダーづくり」でした。

では、また明日お会いしましょう。

明日から2学期です。

元気に、そしてニコニコ笑顔で登園してきてくれたらうれしいな。

スタッフ一同、心よりお待ちしています!!

by jimjim

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