2025.07.14
今日のすぎのこ
1学期の「終業式」をおこないました。
台風5号が発生し、関東地方に向かって北上してきました。その進路にはヒヤヒヤさせられましたが、いまのところ横浜には大きな影響はなかったようで、杉之子幼稚園も通常どおりの保育をおこなうことができました。台風に詳しい大学の先生のお話しでは、台風の進路予想の精度は、着実に上がっているとのこと。確かに、最近では予報円に台風が進む確率が以前の60%から70%に向上しました。その一方で、なかなかわからないのが「台風の中身」です。
よく天気予報では、台風が遠い南の海上にあるときに「台風の中心気圧は〇〇ヘクトパスカルで……」といいますが、この中心気圧は実際に観測された値ではなく、推定値なんです。それはそうですよね。南の海上の台風の目の中で、気圧を観測できる人なんているはずがありません。では、どうやって中心気圧を決めているかというと、大雑把に言ってしまえば「台風の雲のかたち」から推測しています。ご興味のある方は、「ドボラック法」で検索していただけると詳細がわかります。
ただ、中心気圧の観測が絶対にできないのかといえばそういうわけではなく、台風の中に飛行機で突入し、台風の目に到達するとともに観測機器を落下させて中心気圧などの詳細なデータを取得する試みも行われています。でも、すべての台風でこのような観測ができるかといえば、なかなかそうもいきません。台風の前には、人間なんてまだまだちからが及ばない存在なのでしょう。
ちなみに、よく知られていることですが、台風の目の中ってお天気がいいんです。台風の目の中のようすは、動画サイトで「台風観測」や「Hurricane Hunters」で調べればみることができます。台風の目を取り巻く「壁雲」を抜けて「目」に到達したときの光景は、ちょっと感動的ですらあります。
では、「きょうのすぎのこ」をお伝えしてまいりましょう。きょうは、全園児が2階のホールに集い、1学期の「終業式」をおこないました。「終業式」では、司会の先生から夏休みを迎えるにあたっての心得、「早寝早起き」などの生活習慣や「おうちのお手伝い」、「誘拐」や「交通事故」への注意喚起などのお話があり、最後に園歌「すぎのこのなかまたち」を歌って閉式となりました。
「終業式」のあとは、おへに戻ってクラスごとの活動です。「りす組」さんは、明後日の「すぎのこまつり」で食べる「かき氷」のお味について、お子さまたちにご希望をヒアリング。かき氷のメニューは、おそらく「メロン」「レモン」「いちご」「ブルーハワイ」といったところでしょうか。いったい、どのフレーバーが人気を集めたのかは、当日のお楽しみですね。
さて、1学期の最終日ですので、持ち物はすべて持ち帰らなければなりません。「りす組」さんは、なぜか余裕の「かき氷」でしたが、その他の各クラスはかなり忙しそうでした。
水遊びに使った「ママレモン砲」や……、
夏の絵本など、お荷物バッグは、荷物でどんどん膨れていきます。
年長さんになりますと、先生の「助手」を務めるお子さまも……。
うーむ、「副担任」といったところでしょうか。頼もしい限りです。
そんな各クラスの忙しさをよそに、マイペースで明日の保育の準備を進めているクラスがありました。
それは、何組さんかといいますと……。
そう、「いちご組」さんでした。「いちご組」さんは、明日からはじまる2日間の「夏季保育」に向けての準備を進めていました。何だか、氷をつくる容器にお水を入れ、そこに色とりどりの「絵の具」を垂らしていました。もう、この段階できれいな「カラー氷」ができることは、推察できます。でも、ここから先がわかりません。きっとその答えは、明日わかることでしょう。
というわけで、きょうは「終業式」と「半日保育」ということで、なかなか時間の経過がはやく感じられました。でも、最後に年少さんのお部屋にうかがってみますと、なんだかみんな時間の経過とは無縁の表情。
その表情やしぐさからは、「時間というのは、お友だちとたくさん楽しむためにあるのよ」というみえないメッセージが伝わってきます。
振り返りますと、わずか3か月前は「手とり足とり」のお子さまたちでした。担任や補助の先生だけでなく、「ママ先生」も毎日、大奮闘。そのお子さまたちが、いまではお友だちと手をとりあって楽しそうに生活をしています。
これを「成長」と言わずして何というのでしょう。
まだまだ、この子たちの「のびしろ」は無限大。
あたたかく見守り、ときには手を差しのべ、やさしい言葉で包みこみ、そしてたくさん抱きしめてあげてください。
では、また明日お会いしましょう。
by jimjim