2025.12.18
今日のすぎのこ
2学期の終業式をおこないました。
きょうは、2学期の最終日。ということで、2階のホールに集まって「終業式」をおこないました。

「終業式」のオープニングは、「おはようございます」のごあいさつ。お子さまたちの元気のいい声が、ホールの中に響きわたります。

もちろん、「いちご組」さんも「先輩」たちの横にしっかりと席を確保して参加です。「いちご組」さんは、9月にフルメンバーによる一斉スタートを切り、きょうの「終業式」まで2学期とともに歩んできました。その「歩み」を振り返るように、司会の先生が2学期の出来事をお子さまたちに尋ねます。

10月は「すぎりんぴっく」や「どうぶつむら」……、

11月は、「ひのきやライブ」……、

12月には、「生活発表会」と「クリスマス会」がありました。楽しい行事と大変な行事。いろいろな経験を積みながら、2学期は進行していきました。
1学期と2学期を比べますと、1学期は新しい生活に慣れることが主体で、年中さんには年少さんの、年長さんには年中さんの「面影」が残っていたような感じがします。でも、2学期になっていろいろな行事を経験するうちにそのような「面影」はすっかり消え去り、その学年にふさわしい雰囲気を纏いはじめました。「いちご組」さんも年少さんも、もちろん同じ……。2学期の行事の数々を経験して、みんなが「すぎのこのなかまたち」になったように思います。

では、ここからは終業式を終えてお部屋に戻った「すぎのこのなかまたち」のようすをご紹介しながらお話を進めてまいりましょう。「りす組」さんは、ひとりずつ「2学期のたのしかったこと」を発表していました。

jimjimは、先ほど2学期のさまざまな行事を取り上げました。でも、お子さまたちにとっての楽しかったことは、まったく別だったりします。例えば、「フルーツバスケット」だったり「どんぐりひろい」だったり……。

それはそれで正直な回答ですし、その正直さの中にこそ、私たちが大切にしなければならないものが詰まっているように思います。お子さまの回答を聞いて、「そう来たか!!」と思える瞬間によろこびを感じるのは、jimjimだけではないはずです。お子さまたちの回答って、大人の想像を超えるものがありますからね。

幼稚園の中にいますと、そんな大人の想像を超える楽しく、そしてうれしい現場に立ち会うことがしばしばあります。ときには、感動を伴うときも……。

もちろん、すべての現場に立ち会うことはできません。でも、そんな感動的で楽しくうれしい場面は、スタッフ同士でできるだけ共有するようにしています。

きょうも、年中組のある先生からこんなお話がありました。園庭あそびのときに、女の子が転んで泣いていたそうです。すると、男の子がふたり駆け寄ってきて、ひとりの男の子がハンカチを取り出そうとしました。ところが、ハンカチが無かったんです。

そこで、その男の子はもうひとりの男の子にハンカチをもっているかどうか尋ねました。もうひとりの男の子は、お尻のポケットからハンカチを取り出し、女の子の涙を拭いてあげました。この男の子たち、やさしいでしょう。でも、ここでもうひとつお伝えしたいことがあるんです。それは……、

ハンカチを持っていなかった男の子のこと。この男の子は、「なんでハンカチを忘れてしまったんだ!!」と、悔しがっていたそうです。きっと、自分も女の子の涙を拭いてあげたかったのでしょう。

杉之子幼稚園では、こんなドラマが毎日、繰り広げられています。いわば、杉之子幼稚園は、お子さまたちにとっては「ステージ=舞台」そのもの。「だったら楽屋はどこにあるんだ」というドラマの題名みたいなツッコミもありそうですが、それはそれとして……。

日々のクラス活動や園行事を体験して、日々、成長していく「すぎのこのなかまたち」。きょうのこの子たちは、きのうのこの子たちとは違います。来年もまた、この子たちの成長を見守り、そしてできるだけ皆さまにもお伝えできるようにがんばりたいと思います。
1年間、このコーナーにお付き合いいただきありがとうございました。あたたかな言葉をかけてくださった方もいらっしゃいました。皆さまには、この場を借りて心より厚くお礼を申し上げます。「ひとりでも読んでくれている人がいる……」、ただそれだけでがんばれます。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さまも、良いお年をお迎えください。
では、また来年にお会いしましょう。
※2学期はきょうで終わりですが、このコーナーはもうしばらく続きます。よかったら、もう少しお付き合いいただけたらうれしいです。
by jimjim
