2026.02.03
今日のすぎのこ
きょうは「節分」、鬼が来たぞ!!
きょうの朝、お迎えのバスに乗務しました。いつもなら、どのバス停からも元気いっぱいのお子さまたちが乗車してくるのですが、なぜかきょうはバスの中が何となく重苦しい空気に包まれています。しかも、ときどき「鬼が来る……」という言葉も、漏れ聞こえてくるではありませんか。
そうか、きょうは「節分」で豆まきだった……。
実は、jimjimが先日、外出した際にうかがったのは、杉之子幼稚園のもうひとつの幼稚園である「鬼之子幼稚園」でした。「鬼之子幼稚園」は、その名前のとおり「鬼ヶ島」にあります。園長先生の名前は、「鬼山先生」。「鬼山先生」は、全身が赤い毛で覆われ、身長は2m、体重は200kg、鬼の勲章ともいえる「ツノ」は、何と5本も生えています。jimjimがその「鬼山先生」を尋ねたのは、きょうの「豆まき」についての打ち合わせのためでした。
jimjim:鬼山先生、ここのところ毎年、鬼さんたちはものすごく忙しそうですね。
鬼山先生:そうなんだよ。ほら、あの映画がヒットしただろう。あの映画のおかげで、鬼もちょっとしたヒーローみたいになっちゃってさ。下弦の8番とか上弦の3番とか、みんな偉くなりたくて悪いことばっかりしているよ。
jimjim:なるほど。鬼ヶ島では、偉くなるためには、悪いことをたくさんしたほうがいいんですよね。
鬼山先生:そうそう。例えば、お友だちの悪口を言ったり、いじわるをしたり、先生の言うことを聞かなかったりすると、鬼之子幼稚園ではどんどん偉くなれるんだ。
jimjim:ということは、杉之子幼稚園でお友だちの悪口を言ったり、いじわるをしたり、先生の言うことを聞かなかったりする子は、鬼之子幼稚園に連れてきてあげたほうが良いということなのでしょうか。
鬼山先生:うむ、そのとおり。だから、こんどの「豆まき」では、悪い子がいたら赤鬼と青鬼に連れてくるように言ってあるぞ。
jimjim:承知しました。でも、杉之子幼稚園には、そんな悪い子はいませんから、期待外れに終わると思いますが、そのときはお許しくださいね。
鬼山先生:それはそれで、仕方がないことさ。杉之子幼稚園がいい子ばかりなのは、わかっているよ。「例えば」の話をしただけさ。でも、赤鬼と青鬼は、ちょっとコワいから、それだけは覚悟しておいてくれ。
jimjim:はい、わかりました。ところで、先ほどお話された映画のタイトルってなんでしたっけ?
鬼山先生:なんだ、忘れたのか。ほら、「鬼滅の前歯」だよ。
jimjim:えっ、前歯……?
鬼山先生:あっ、アレ?奥歯か。鬼滅の奥歯だ。
jimjim:いやぁ、なにか違う感じがしますが……。
鬼山先生:うーむ、前歯じゃないし、奥歯でもない……。そうだ、八重歯だろう。「鬼滅の八重歯」だ!!
jimjim:惜しい、惜しいなぁ。「鬼滅の刃」でしょ、鬼山先生。
鬼山先生:なんだ、知っているんじゃないか。鬼をからかうと、鍋に入れて食べてしまうぞ!!
jimjim:ヒィ~、コワい~。杉之子幼稚園に帰りま~す。
と、こんな感じで鬼山先生との打ち合わせは進みました。そして、きょう……。その「豆まき」の日を迎えたわけです。鬼山先生との打ち合わせのとおり、やって来ましたよ。赤鬼さんと青鬼さんが。

鬼さんたちは、年長さんの部屋から攻め入りました。黒い「こん棒」を振り回しながら、部屋の中をドタドタと動き回ります。
悪い子は、いないかぁ。
イジワルしている子は、いないかぁ。
鬼さんたちの低く、濁った声がお部屋に響きます。

お子さまたちが、「そんな子は、いない!!」と答えると、「ホントにいないのかぁ」と、お子さまたちにしつこく迫る鬼さんたち。

「いっしょに鬼ヶ島にいくか~」などと、ありがたくない勧誘も忘れません。残念ながら、杉之子幼稚園には、鬼ヶ島に行くようなお子さまは、いません。みんな、いい子です。

年長さんのお部屋で成果をあげられなかった赤鬼さんと青鬼さんは、ターゲットを年中さんへと変更しました。年中さんは、さすがに年長さんほど心に余裕は無いようで、鬼さんの登場に表情が一気にこわばります。

お子さまたちだって、負けていません。鬼さんをめがけて「豆」を投げ続けます。床には、鬼さんとの激しい戦いを物語る「豆」の残骸が……。

年中さんでも成果を得ることができなかった鬼さんたちは、ついに年少さんのお部屋にやって来ました。「よ~し、年少さんが相手なら、オレたちは一人ずつで大丈夫だな」と、赤鬼さんは「りす組」さんへ、青鬼さんは「くま組」さんへとわかれて入っていきました。

しかし、年少さんを甘く見ていた鬼さんたちは、ここでもたっぷり「豆」を投げられて完敗。

たくさんの「豆」をからだに受けて、気力も体力も衰えたようです。

最後は、ちからが尽きたのか、年少さんのお子さまたちと会話をしながら「悪いことをしちゃダメだぞ」などとお説教をしていました。

でも、鬼さんたちにちからが残っていたときは、ホントに乱暴者でした。だって、先生を鬼ヶ島に連れていこうとするんです。

感動的なのは、連れていかれそうになった先生を、お子さまたちが助ける場面……。

きっと、コワいはずなのに、勇気を出して鬼さんに立ち向かいます。

中には、涙を流しながら先生を助けるお子さまもいました。「鬼之子幼稚園」とは違って、杉之子幼稚園のお子さまたちは、みんなやさしくて、頼もしいんです。鬼さんたちも、杉之子幼稚園のお子さまたちの強さを、まさしく肌で感じたことでしょう。

その鬼さんたちが最後にやって来たのは、こちらのお部屋。「いちご組」さんでした。ご覧ください、このかわいらしいお子さまたちを!!
頭につけているのは、鬼さんの帽子です。これには、本物の赤鬼さんも青鬼さんも「マイッタ!!」と声をあげていました。

鬼さんたちにしてみますと、このお部屋は「聖域」に思えたのかもしれません。思わず、鬼さんが自分からお子さまたちに「握手」を求めていました。悪い子がいたら「鬼ヶ島」に連れていこうとしていた鬼さんたちが、お子さまたちと「握手」するなんて……。
きっと、杉之子幼稚園のお子さまたちの「やさしさ」が、鬼さんたちの「悪い心」を変えたのでしょう。やっぱり、お子さまたちの純粋な心に勝てるものなど無いのです。そのことを証明した、きょうの「豆まき」でした。
お子さまたち、みんながんばりましたね。コワかったかもしれないけど、みんなの「やさしさ」で、最後は鬼さんたちも「良い心」をおみやげにして鬼ヶ島に帰りました。きっと、いまごろは「もういちど、人間になりたいな……」と思っていることでしょう。そう、鬼さんは、鬼さんになる前はみんな人間だったんです。きょう来た鬼さんたちは、以前はある幼稚園の子どもたちだったんです。お友だちをいじめたり、悪いことばかりしていたものだから、「豆まき」のときに鬼ヶ島の「鬼之子幼稚園」に入れられて、だんだん鬼に変わっていったんです。だから、きょう杉之子幼稚園のお子さまたちの「やさしさ」に触れて、「もういちど、人間になりたい」と思ったんですね。でも、いちど鬼さんになると、人間には戻れないそうです。杉之子のみんなも、お友だちやさしくして鬼さんに連れていかれないようにしましょう。

というわけで、きょうの給食はこちらです。
あたたかな白飯、カレー、ミートボール、おにさんかまぼこ、豆腐ナゲット、リンゴ缶 443kcal
ごちそうさまでした。

最後に……。
鬼ヶ島に帰る途中、幼稚園の駐車場の前を通った赤鬼さんと青鬼さん。「かっこいいバスだなぁ。明日は、これに乗ってみんなを迎えに行こう!!」と言って、張り切っていました。
でも、大丈夫ですよ。鬼さんたち、車の免許を持っていませんから……。
というわけで、きょうは「豆まき」のようすをお伝えしました。
では、また明日お会いしましょう。
by jimjim
