2026.06.11

今日のすぎのこ

第2回「親学塾」、汐見先生ご登壇!!

きょうは、令和8年度第2回「親学塾」を開催しました。今回の「親学塾」の講師を努めてくださるのは、東京大学名誉教授の汐見稔幸先生です。汐見は、NHKEテレ「すくすく子育て」にもご出演されていますので、ご存じの方も多いかと思います。きょうは、その汐見先生に「非認知能力」についてお話をしていただきました。きょうのこのコーナーは、汐見先生の「親学塾」のお話しのみとなります。どうか、ご了承ください。

では、その「非認知能力」とはいったい何なのでしょうか。それを理解していただくために、汐見先生はまず、「非」がつかない「認知能力」についてのお話から進めてくれました。

 「認知能力」の例としてわかりやすいのは、学校の授業で教えてくれる内容でしょう。例えば、「3×3」とか「江戸幕府を開いた人」など「答え」があらかじめ決まっているものです。これらに回答するには、問や課題に対して正確にはやく近づくちから=「学力」が必要で、これを「認知能力」といいます。一方、「非認知能力」はといいますと……、

 社会に出ると、さまざまな問題にぶつかりますよね。「この仕事は、どうやったらはやく終わるのか」「売り上げを上げるには、どうしたらいいのか」など、社会人になれば毎日が問題と向き合う日々です。この問題解決に必要となるのは、同僚とのコミュニケーション能力だったり、あたらしいアイデアの発想力だったり、忍耐力だったりと、「学力」では計れない能力で、これらが「非認知能力」と名付けられています。

 では、この「非認知能力」とは、いったいどうやったら身につくのでしょうか。ここでヒントとなるのが、「非認知能力」が「学力」では計れないということ。つまり、「学校で教えられるものではない」ということです。となると、どこで学ぶのでしょうか。その答えが、「あそび」なんです。

 ここで、汐見先生はとてもおもしろいお話をしてくれました。汐見先生のお子さまが小学校に入学するとき、汐見先生はお子さまにこう問いかけました。「小学校で大切なことは、なんだと思う?」。この問いに、お子さまは「うーん、勉強かな」と答えたそうです。当然な答えですよね。ここで汐見先生は、「そう、勉強も大切だよね」と、お子さまの答えを否定することなく、もうひとつの道筋をお子さまに伝えました。それは、どのようなことかといいますと……。

 「この小学校の6年間は、これ以上ないくらいに徹底的にあそびなさい」という言葉でした。この言葉の意味するもの、それがきょうの最も大切な教えだったようにjimjimは感じました。その教えとは、「非認知能力」は小さい頃からの体験が大切で、「教育のベースは乳幼児期にある」という汐見先生の言葉です。乳幼児期に子どもができること、それは「あそび」であり、子どもは「あそび」からさまざまなことを学んでいるのです。

 「あそび」を通して体験したこと。そこには、うまくいったこともあるし、失敗したこともあるでしょう。失敗しないためには、工夫や創造が必要になり、ひとりでできなければ、お友だちのちからが必要になります。こうして、子どもはあそびながら少しずつ非認知能力を養っていきます。汐見先生がお子さまに「徹底的にあそびなさい」と言った背景には、こういう意味が含まれていたわけです。

 きょうのご講演は、「学校の成績と仕事の成績は、必ずしも一致しない」というお話しでスタートしました。「学力」の評価基準を「IQ=知能指数」とするなら、「非認知能力」の評価基準は「EQ=心の知能指数」といわれています。

 いま、AIが世の中に旋風を巻き起こそうとしています。5年後、10年後、30年後の日本の未来は、いったいどのようになっているのか誰にもわかりません。そんな中で、いまのお子さまたちは生きていかなければならないのです。「どうなるかわからない」という答えのない社会の中で、どのように最適解を導いていくのか、それには「非認知能力」が欠かせないことは、きょうの汐見先生のご講演でよくわかりました。同時に「遊遊一心」を教育理念に掲げ、「あそび」を保育の中心に据えている杉之子幼稚園の役割もまた、ますます重要になっていくように感じました。

 お子さまをたくさん遊ばせてあげましょう。そして、その姿をあたたかく見守り、ときには一緒にあそんだり、自然の中に連れていってあげたりして、「楽しい」「うれしい」「きれい」「すごい」といった心を揺さぶられるような体験をさせてあげましょう。 そうすれば、たとえ答えの見えない未来であっても、子どもたちはちからをあわせて必ず乗り越えてくれることと思います。

 汐見先生、きょうはすばらしいご講演をしていただき誠にありがとうございました。汐見先生のお話しから、たくさんの学びをいただきました。ここでご紹介したことは、きょうのお話しのほんの一部分に過ぎません。ぜひ、来年もまた「親学塾」でご講演いただけたらうれしいです。そして、たくさんの保護者の方に聴いていただけたら幸いです。ご参加いただいた保護者の皆さまにも、この場を借りて心より厚くお礼を申しあげます。ありがとうございました。

というわけで、きょうの給食は、こちらです。きょうは、木曜日ですのでスペシャルメニューの「2段弁当」でした。

チキンライス、サーモンマヨフライ、メキシカンオムレツ、ウィンナー、ブロッコリーのサラダ、フルーツゼリー、453kcal

ごちそうさまでした。

では、また明日お会いしましょう。

by jimjim

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