2015.10.19

今日のすぎのこ

第4回親学塾開催

本日、平成27年度第4回親学塾を開催いたしました。講師を務めてくださったのは、児童精神科の権威である佐々木正美先生です。今回の親学塾にも、約60名の方が佐々木先生のご講演を聴きに来てくれました。在園児だけでなく、未就園の保護者の方も数多くご参加くださり、「どうしても佐々木先生のお話を聴きたかったんです」という方もいらっしゃいました。 佐々木先生が、いつもご講演のポイントとしてお話されることがあります。それは、「人とのつながり」=「人間関係」=「コミュニケーション」です。 「勉強ができなかったから社会人になれなかった人というは、まずいません。でも、社会に適応できない人の中には、子どものときの友だちとのあそびの中から人間関係を学べなかった人がたくさんいます」。これは、子どものときにお友だちとたくさんあそぶことが、大人になる過程でどれほど大切かということを物語っています。杉之子幼稚園が大切にしている教育理念「遊遊一心」の源もここにあります。ですから、杉之子幼稚園は「あそぶ」ということをとても大切にしているのです。 「あそぶ時間があったら勉強しなさい」。大人は、子どもに対してつい、そのように言ってしまいがちですが、それは小学校までとっておいて、幼稚園の時期は、「何はともあれ、まずはお友だちとあそびましょう!!」、それでいいような気がします。

そして、きょうの佐々木先生のご講演では、ものすごいサプライズがありました!! なんだと思います?? なんと、佐々木先生の奥様も来てくださったんです。最後の30分は質疑応答の時間だったのですが、保護者の方からのご質問に、「我が家はどうでしたかねぇ……」と、佐々木先生が奥様に尋ねる場面もしばしば。奥様も、ご自身の子育てを振り返りながら、丁寧にお答えされていらっしゃいました。これには、ご参加いただいた保護者の方々もびっくり。皆さん、奥様の子育てのお話を聴きながら、とても安心した表情を浮かべていらっしゃったのが印象的でした。佐々木先生の「理論」と奥様の「実践」の両方を聴くことができた、大変貴重なご講演となりました。

jimjimにとって、佐々木先生のお話を聴く機会は、過去、何度となくありました。親学塾だけでなく、自分で足を運んで聴きにいったことも何度もあります。そして、佐々木先生のお話を聴いた後に、いつも思うことがあります。それは、「子育てをもっと楽しんでみよう」ということです。佐々木先生のお話を聴くと、不思議とそういう気持ちになるんです。 「後悔のない子育てってあるのかな」。子育てをしながら、感じることです。佐々木先生は、この「後悔」の傷をうまく癒してくれて、さらに「これからは、こうしたほうがいいんじゃないですかね」と、やさしくアドバイスしてくれるんです。 佐々木先生をピッチャー、子育て中のお母さんをキャッチャーとすると、お母さんが欲しいところにやさしくボールを投げてくれるコントロール抜群のピッチャー、それが佐々木先生のような気がします。ご講演を聴くことができなかった方は、ぜひ佐々木先生の著書をお読みいただけたらと思います。きっと、ミットを構えたところに、佐々木先生からやさしいボールが届くことと思います。 佐々木先生、そして奥様、本日は貴重なお話をたくさんしてくださり、誠にありがとうございました。心より、厚くお礼を申し上げます。 by jimjim

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