今日、年長のお友だちのH君が1枚の写真を見せてくれました。
その写真に写っていたのは、釣ったばかりのサバを手にしたニコニコ
顔のH君。
「おーっ、釣りに行ったんだね」
「うん、昨日お父さんと行ったんだ」
「でも、昨日は幼稚園だったよ」
「幼稚園が終わって、おうちに帰ってから行ったの」
どうやら、昨日の夕方、釣りのできる公園に行ったようです。
\"朝まづめ、夕まづめ\"といって、朝と夕方は魚が積極的にエサを
食べる時間と言われています。お父さんは、きっと\"夕まづめ\"を
狙ったんでしょうね。
「そうか、そうか。それで、このサバは自分で釣ったの?」
「そうだよ。3匹釣った。」
「自分で釣った時、どんな感じだった?」
「サバがあっちこっち行って大変だった。釣り竿がブルブルしたよ」
「ドキドキしたかい?」
「うん、すごいドキドキした」
「そうか!それは、楽しかったね。そのサバは、食べたの?」
「うん、塩焼きにして食べたんだ。おいしかった!!」
サバは、回遊魚なので泳ぐスピードがとても速いんです。
ですから、釣り針にかかると結構、いいヒキするんですよ。
その感覚は、年長のH君にとって強烈な体験だったと思います。
釣りのゲームが簡単にテレビや携帯端末で楽しめてしまう現代、
私どもは、こういう「生の体験」こそが子どもにとってとても大切だと考えています。
本園の「動物村」や「ひのきやコンサート」といった行事も、この「生の体験」を目的としています。
一生懸命、夢中になって「自分でやった」という体験こそが、その子をひとまわりもふたまわりも
成長させるのだと思います。
きっと、自分で釣ったサバは、格別の味だったことでしょう。
また釣れたら、写真見せてね!!
by jimjim